ホーム→社会貢献
当社は動物福祉を重視し、小さくて美味しく、食べやすい錠剤の開発や、痛みを感じさせない工夫を施した注射剤を提供することにより、治療時の動物のストレス軽減を目指しています。先発品の利便性を受け継ぎながら、市場に出た後の使用者のニーズに応えた製品開発を実現し、ただの後発品ではなく「スーパージェネリック」として、治療への抵抗を減少させ、動物がより快適に治療を受けることができるように設計しています。
動物の痛みを軽減し、投与時の負担を減少させることで、痛みの少ない快適な治療をサポートしています。その代表例はマロピタット注やメンブトン注です。
ブリッジパラタブル錠を採用することで、ペットの飼い主にとって投与の簡便さを追求しています。更に、小型犬でも飲みやすい錠剤サイズの開発により、幅広い体重のペットに対応しています。これらの技術はハート錠、クリア錠、マロピタット錠などの製品に取り入れられています。
独自の素材を使用し、動物種に応じた高嗜好性を実現しています。錠剤の全製品において苦みを抑え、魚風味に仕上げることで、ペットが薬を嫌がらずに摂取できるよう工夫しています。畜産製品では、ミルクフレーバーなど、警戒心を持ちにくい味に仕上げています。さらに、水産用製品にも高嗜好性を取り入れています。食いつきがよくなり投薬ロスを減少させるだけでなく、薬品由来の海水汚染を防止する効果も期待されます。当社の「水産用プラジガードフレーバー」は、2024年に特許製法により生産しています。
当社は環境への影響を最小限に抑えることを重要な使命と捉え、持続可能な製造プロセスの確立に努めています。具体的には、製造プロセス全体のエネルギー効率を向上させることで、エネルギー消費とCO2排出の削減に成功しております。また、再生可能エネルギー源への一部移行を進めることにより、環境保護への取り組みを強化しています。また、地域のグリーンサポート運動に参加し、障がい者への仕事づくりのサポートと古紙リサイクルを積極的に行っています。
さらに、奄美野生動物医学センターと協力し、野生動物の保護と保全にも力を入れています。このセンターでは、絶滅危惧種の保護や生息環境の維持を支援する活動を行い、特に地域固有の種の保全に注力しています。これにより生物多様性の保護に貢献しています。これらの活動を通じて、私たちは地球環境の持続可能性と野生生物の未来を守るために努力を続けています。
当社はグローバルな視野を持ち、台湾、韓国、メキシコ、南アフリカなどへ日本製の薬品やサプリメント、飼料の輸出を行い、国際的な市場でのプレゼンスを強化しています。また、日本の獣医師が海外で講演を行う際の支援も積極的に行っており、国境を超えた獣医学の知識と技術の共有を促進しています。これにより、国際的な獣医医療ネットワークの構築に貢献しています。
我々は、飼主とペットが安心して避難できる同室避難所開設に向けた取組みをしている、奄美大島の『ペット防災の会』を支援しています。ペット防災の会とは、ペット同室避難所を運営する民間団体であり、奄美市の避難所運営を担う形で発足しました。会員は奄美市在住のペットオーナーらで構成されており、臨床獣医師はペットケア班を担当しています。2024年5月には、奄美市とペット同室避難の協定を締結し、鹿児島県で初となるペット同室避難所を笠利・名瀬・住用の3ヵ所に設置しました。今後、「安全で効果的なペット同室避難所の運営」「災害時のペットとその所有者の安全確保」を主な目標として、持続的な支援を継続して参ります。
私たちは、獣医師の専門知識と技術の向上が動物医療の質を左右すると考え、獣医師向けの教育プログラムや学会での活動を積極的に支援しています。これにより、最新の研究成果や治療技術が広く共有され、獣医師自身の成長とともに動物の健康管理の向上を促進しています。また、教科書や商業誌への情報提供にも力を入れており、専門知識の普及と啓蒙活動にも注力しています。
私たちは、製品開発を通して獣医師の治療選択肢を増やすことにより、獣医療の未来を創造することができると考えています。例えば、猫の慢性腎疾患は根本治療が難しい病気です。私たちは、このような治療が難しい疾患に対して、根本治療ができるような治療選択肢を提供することを目標とし、獣医領域における新たな可能性を追求し続けています。
獣医医療開発株式会社は、動物の健康を根本から向上させることを使命とし、革新的な治療薬の開発に尽力しています。特に私たちの「バスターシリーズ」は、下痢治療薬として広く信頼され、数多くの動物たちの回復に貢献してきました。また、ペニシリンやマイシリンなどの必須治療薬を安定供給することにより、日常的な獣医療の基盤を支えています。さらに、市場から一度は姿を消したユニークな製品の復刻版を最新の技術で改良し、新たに発売することで、獣医師や畜産従事者にとって更なる治療の選択肢を提供し続けています。
ディアバスター錠の登場以前は、犬や猫の下痢治療には、病院ごとに異なる「オリジナルブレンド」の粉末が処方されることが一般的でした。しかしながら、この粉末は苦く、犬猫は飲むのを嫌がり、また投与期間についても根拠や一貫性がないという問題がありました。
VMDPでは投与される動物目線に立ち、問題解決に取り組みました。粉末から錠剤へ変更し、さらにその錠剤に魚味フレーバーを付けることで、ペットにとって飲みやすい下痢治療薬としました。ディアバスター錠は下痢治療の新たなスタンダードとして、獣医学の教科書に掲載され、今では多くの獣医師によって採用されています。投与しやすい製品は、飼い主も投与を行いやすくなり、ペットと飼い主の良好な関係を維持することにも貢献しています。
ウロアクト(現在:ウロアクトプラス)が発売される前は、尿石症の治療は食事療法と抗生剤投与が一般的でした。飼い主さんにとって、食事療法は“おやつをあげられない”“水を強制的に飲ませることが苦痛”“フードが美味しくないため食べてくれない”という声がありました。
VMDPでは、そのような飼い主さんの声に寄り添い、利尿作用に着想を得た美味しいサプリメントを開発をしました。いつものフードにおやつとしてウロアクトを追加するという新しい尿石症の治療選択が誕生しました。