野生動物保全

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傷病鳥獣の保護・治療

「アマミベッツメディカ株式会社」では、傷病鳥獣の受け入れ・救護活動を行っております。ペット医療で培った最新の外科技術や医薬品開発で生み出された内科治療を施し、野生復帰させることを目標としております。
一命と取り留めたものの後遺症により野生への復帰が困難と判断した場合は、奄美野生動物医学センターに移管し、高いQOLを提供しながら、教育や研究に活用します。希少な野生動物では1個体の救命、調査が種の保全に対して大きな貢献となります。死亡した場合でも、研究用材料としてサンプル採取を行い、獣医科系大学と連携し調査研究に活用します。

TNR活動

奄美大島では、ノラネコやノネコが希少な野生動物を捕食することが問題となっています。TNR活動は、ノラネコの数を抑制することを目的として、ノラネコを捕獲(Trap)し、不妊手術(Neuter)をしたのち、もとの場所へ戻す(Return)活動です。
VMDPでは臨床研究施設を手術場として提供し、弊社獣医師を派遣しています。 2016年から開始したTNR活動により、ノラネコの生息数は大幅に減少しました。この活動は弊社獣医師の外科技術の向上はもちろんのこと、VMDPの外科薬開発への布石となり、2024年、外科薬シリーズ「リケンイソフルラン」「ブトルファール注」が発売されました。

伴侶動物の適正飼養啓発

奄美大島では、猫条例が制定され、飼い猫の登録、マイクロチップ装着、不妊手術が義務付けられています。不妊手術や各種予防など、適正飼養を啓蒙しています。

「どうぶつたちの病院 沖縄」公式サポーター

製品売上の一部を、「どうぶつたちの病院」へ毎年寄付しているほか、動物病院への募金箱の設置を進めています。

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▲リーフレット
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「奄美野生動物医学センター」公式ブロンズサポーター

■私たちのコミットメント: 野生動物保全への取り組み
野生動物を守るためには、治療技術の向上や保護活動も重要ですが、これらを支え、さらに拡大するためには調査と研究が不可欠です。奄美大島の豊かな自然を保全するためには、これらの活動は特に重要性が増していると考えています。
■奄美野生動物医学センターへのサポート
私たちは、奄美大島で野生動物の救護と研究活動を実施する「奄美野生動物医学センター」を全力で応援しています。
このセンターは、従来野生動物関連団体が直面してきた資金調達や長期的な運営の問題に対して独自の持続的な運営方針を確立しています。
野生動物の健康と生息環境の保全を目的として、現地での具体的な下記アクションを日々実施しています
〈救護個体を活用した研究活動〉

論文

  • ケナガネズミ(Diplothrix legata)の大腿骨骨折に対して髄内ピンとサークラージワイヤーを用いた整復術を実施した1例. 日本野生動物医学会誌. 2024
  • Pesticide contamination levels in the stomach contents of wild raccoons (Procyon lotor) and masked palm civets (Paguma larvata) in Japan. Environmental Toxicology &Chemistry. 2024.
  • Effects of Diazinon Exposure on Urinary Shedding of Leptospira interrogans Serogroup Hebdomadis in Mice. Toxics. 2023.
  • Characteristics of cytochrome P450-dependent metabolism against acetamiprid in the musk shrew (Suncus murinus). Comparative Biochemistry and Physiology. 2022.
  • Molecular epidemiology of Leptospira spp. among wild mammals and a dog in Amami Oshima Island, Japan. PLOS ONE. 2021
  • 奄美大島におけるヤモリ類の通年的な微環境利用. 爬虫両生類学会報. 2021.

学会発表

  • 奄美大島の野生動物とイヌから分離されたレプトスピラの分子疫学的解析.
  • 第29回日本野生動物医学会大会. 2023.
  • アマミノクロウサギ(Pentalagus furnessi)におけるレプトスピラの病原性の評価 〜症例報告と感染率〜 第29回日本野生動物医学会大会. 2023.
  • 奄美大島の野生動物とイヌにおけるレプトスピラの分子疫学解析. 第58回レプトスピラ・シンポジウム. 2022.
  • 大脳において原虫感染が確認された野生アマミノクロウサギの一例.第28回日本野生動物医学会大会. 2022.
  • Clinical and pathological characteristics in an Amami rabbit (Pentalagus furnessi) with Leptospira interrogans infection in Amami Oshima Island, Japan. The 14th Asian Society of Conservation Medicine. 2021.
  • Postoperative follow-up monitoring with serum amyloid A in Amami rabbit (Pentalagus furnessi) undergoing femoral head ostectomy. The 14th Asian Society of Conservation Medicine.. 2021.
  • 奄美大島の犬と野生動物におけるレプトスピラ症の病態解明.第163回日本獣医学会学術集会. 2020.

進行中の研究

  • 野生動物:病原体データベース作成 [2019〜]
  • 野生動物:寄生するダニ類 [2023〜]
  • 野生動物:農薬汚染のモニタリング [2022〜]
  • ドブネズミ:レプトスピラ分離 [2023〜]
  • ネズミ類:トキソプラズマ感染率 [2023〜]
  • ミミズ:国内最大種の新種登録 [2021〜]

バスター錠シリーズ

ACTシリーズ

クリア錠シリーズ

ハート錠シリーズ